兎聲舎時事 Toseisha News

英文ニュース記事を和訳して紹介したり、和文記事を英訳紹介するページです。 Here I'm translating English news into Japanse and Japanese news into English.

Tuesday, June 27, 2006

[BBC] イスラエル、囚人解放の可能性を否定

[BBC] イスラエル、囚人解放の可能性を否定

Original Article: BBC News
Israel rules out prisoner release
Monday, 26 June 2006, 22:38 GMT 23:38 UK
http://news.bbc.co.uk/2/hi/middle_east/5119402.stm

イスラエル首相、ユード・オルメルトは、誘拐されたイスラエル兵の情報と引き換えにパレスチナ人囚人たちの解放を拒否した。

首相の発言は武装グループの要求に対するもので、武装グループはギラド・シャリトの情報と引き換えにイスラエルの収容所から女性と子供たちを解放するよう求めていた。

同様の要求をしていた武装グループは複数あり、その中にはパレスチナ武装与党のハマスも含まれていた。

オルメルト首相は、日曜日にガザで起きた衝突で捕われた兵士(タンカーの砲手)を救出するために軍事行動を取る可能性も示唆した。

ハマスの政治指導者たちは捕虜となったイスラエル兵の居場所に関する情報を同党は得ていないと説明し、犯行グループが捕虜に危害を加えないよう呼びかけている。

迫る時間切れ

オルメルト首相は、シャリト伍長救出のためのパレスチナの武装グループに対する軍事行動の準備を進めており、イスラエル軍のタンカーと装甲車がガザ地区境界へ集結している。

「パレスチナ囚人の解放はイスラエル政府にとって問題外だ」とオルメルト首相はエルサレムで行ったスピーチで述べた。日曜に武装グループの捕虜となったイスラエル兵は19歳。「交渉、取引、合意の可能性は皆無だ」と、オルメルト首相は強調し、「イスラエルはハマスのテロによる脅迫に屈するつもりはない」と「大規模な軍事行動を近く取る」と警告した。「イスラエルは近く断固とした措置をとることになる。指をくわえて待ち続けるつもりはない」と首相は続けた。

シャリト伍長は、ガザを抜け出しケレム・シャロム軍事基地を襲った武装グループに捕われていると見られている。同襲撃によってイスラエル兵2名と武装グループのメンバー2名が死亡した。

外交努力

ファックスで届けられた囚人解放の要求は、人民抵抗委員会傘下の団体、ハマスの「イゼディン・アル・カサム組織」と、無名の「イスラム軍」の署名が入っていた。書面には、「占領者は、以下の要求に応えぬ限り行方不明となった兵に関する情報を得る事はないだろう。」として次のように書かれていた。

1.収容所に捕われた女性達の即時解放
2.収容所に捕われた18歳以下の子供たちの即時解放

イスラエルに投獄された収容所内の9000名に及ぶパレスチナ囚人の内、およそ100名が女性で300名は18歳以下であると思われる。ガザ地区内のエジプト代表団による仲介など、兵の失踪以来熱心な外交努力が続いている。このことに関しては犯行グループも要求書の中で「仲介努力と多機関からの介入を受けて」と言及している。要求書に署名された三つの組織のいずれか自身がシャリト伍長の身柄を拘束しているのかどうかは確認されていない。

イスラエルの政府関係者は、パレスチナ自治政府のモハマド・アッバス代表とハマスのイズマイル・ハニヤ首相に19歳のシャリト伍長の安全を確保する責任があると述べている。特派員からの報告では、今回の誘拐事件がハマスに国家としてのイスラエルを明確に認知させる計画を台無しにし、ハマスの現実主義的な層と強固派との乖離を広げる可能性もあるとのことである。

Sunday, June 25, 2006

[ABC] Kidman, Urban say 'I do' in Manly キッドマンとアーバン、マンリーで「誓います」

[ABC] キッドマンとアーバン、マンリーで「誓います」

Original Article: ABC News Online
Kidman, Urban say 'I do' in Manly
Sunday, June 25, 2006. 6:42pm
http://www.abc.net.au/news/newsitems/200606/s1671339.htm

憶測を呼んだ数ヶ月の後、オスカー女優のキッドマンとカントリー歌手キース・アーバンはついに結ばれた。

厳重な警戒態勢の中、二人はカトリック教会の儀式のため、シドニー北部の海岸マンリーに早朝到着。

クイーンズランド育ちで38歳のアーバンは気づかれずに現地入り。39歳のキッドマンはクリーム色のロールスロイスから取材陣に手を振った。

教会の鐘が一時間後に鳴り、二人の結婚を知らせた。

「温かいメッセージを寄せて下さったオーストラリアと世界中の皆さんに感謝したいと思います。」とキッドマンとアーバンは記者会見で述べた。

結婚式はマンリーを興奮の渦に巻き込んだ。

世界中の取材陣が会場を埋め尽くした。会場は、聖パトリック大学の敷地内にあるゴシック建築のカーディナル・セレッティ教会で海を丘から見下ろすロケーションだ。

「マンリーはお二人がご結婚の場に当地を選ばれたことを誇りに思います。地元の喜びは皆さんにもお分かりのことと存じます」とマンリーのピーター・マクドナルド市長は述べた。

230名の列席者の中には、ラッセル・クロー、ヒュー・ジャックマン、その妻デボラ・リー・ファーネス、ナオミ・ワッツ、バズ・ルハーマン監督、そしてメディア王ルパート・マードックの姿もあった。

キッドマンは二度目の結婚は古風な式にしたかったようで、花嫁衣裳もパーティも伝統的で豪華な装いだった。

一説によると、花嫁衣裳はフランスの仕立て屋バレンシアガのニコラス・ゲスクイレのデザインらしい。

彼女の養子―13歳のイザベラと11歳のコナー―がブライドメイドと先導を務めた。

オーストラリアの今年一番の注目を浴びた結婚式は、ある意味世界中の関心を呼び、王室並みの態勢が取られた。

(後略)

[ABC] Taxpayers shouldn't fund Hardie compo: Howard ハワード曰く、納税者はハーディー労災補償を負担せざるべし

[ABC] ハワード曰く、納税者はハーディー労災補償を負担せざるべし

Original Article: ABC News Online
Taxpayers shouldn't fund Hardie compo: Howard
Sunday, June 25, 2006. 2:27pm
http://www.abc.net.au/news/newsitems/200606/s1671307.htm

ジョン・ハワード首相は、一般納税者にジェームズ・ハーディーのアスベスト関連病に苦しむ労働者たちへの補償責任を肩代わりさせたくない旨を述べた。

オーストラリア税務局はジェームズ・ハーディーにより設置されたアスベスト被害者たちへの基金は慈善活動ではないとして、ハーディー社の基金への貢献を免税対象とするかは来月にも決定するとした。

労働組合は、被害者達が補償金を受け取れなくなっては問題であるとして、中央政府に税金の減額措置を適用するよう求めた。

ハワード首相は、ハーディー社は納税者への負担をかけずに義務を果たすべきであると述べた。

「原則的に、ジェームズ・ハーディー社がその責を負うべきである」と首相は言う。

「被害を受けたのはハーディー社の職員であり、通常の税制下にあるのであって、特別減税などにより負担の一部を他の者に押し付けるべきではない」

[BBC] East Timor PM 'willing to resign' 東ティモール首相に辞意あり

[BBC] 東ティモール首相に辞意あり

Original Article: BBC News
East Timor PM 'willing to resign'
Sunday, 25 June 2006, 03:32 GMT 04:32 UK
http://news.bbc.co.uk/2/hi/asia-pacific/5114046.stm

東ティモール首相、マリ・アルカチリは所属政党が望めば辞任する心構えがあると語った。

与党フレティリン党の代表達は、今後の動向を話し合うために首都ディリに集まっている。

会合は元々土曜日に予定されていたが、首相への抗議デモのため延期を余儀なくされた。

アルカチリ氏は一時期アルカチリ氏が身を引かない限り辞任せざるを得ないと思われていたザナナ・グスマオ大統領との権力闘争に関与してきた。

3月以降、アルカチリ氏が軍隊の数百人をクビにした後の波状的な暴力と政治的混乱のために30名近くが死亡した。

アルカチリ氏は、大量殺戮を防ぐためならば辞任する用意があるとポルトガルの通信社ルサに土曜日語った。

大統領の逡巡

先週、グスマオ大統領はアルカチリ首相に、1999年の東ティモール独立以来最悪の暴挙の責をとって辞任することを要請する手紙を送った。

もし首相が辞任しなければ、グスマオ大統領は自身が辞任するかもしれないと言った。しかし金曜に開かれた集会は、大統領の続投を要望した。

グスマオ氏は広い支持を得ている元ゲリラ指導者で、ことによると東ティモールの政治指導者の中で唯一求心力を持った人物と言えるかもしれない。

それに対しアルカチリ首相は次第に不人気となった。多くの人が数千人が家を失うこととなった最近の治安の悪化を彼の責任であると考えている。

更に、彼には政敵を消すための暗殺部隊を集めるのを手助けした疑いを持たれた。この非難を彼は事実無根のものと否定したが、グスマオ大統領は彼の首相としての信任を汚す一助となったと語った。

現在は、それぞれを支持する軍や警察に端を発した複数の武力派閥があるとBBCのジョナサン・ヘッドは言う。

この条件下で国連はどうにか被害を受けた国組織の再建のための新たなミッションを開始しなければならない。

現段階での見通しは明るくないと本誌の特派員は語る。

[Washington Post] If Necessary, Strike and Destroy 必要に応じて攻撃し破壊せよ

[Washington Post] 必要に応じて攻撃し破壊せよ: 北朝鮮にこのミサイルテストを許してはならない

Original Article:
If Necessary, Strike and Destroy: North Korea Cannot Be Allowed to Test This Missile
By Ashton B. Carter and William J. Perry
Thursday, June 22, 2006; Page A29
http://www.washingtonpost.com/wp-dyn/content/article/2006/06/21/AR2006062101518.html

伝えられるところでは北朝鮮技術者達は、合衆国に壊滅的な打撃をもたらすと専門家たちが目す長距離ミサイルへの燃料供給の最終段階に入った模様だ。1998年に北朝鮮が前回行った類似ミサイルのテストは世界的波紋を呼んだ。特に共に北朝鮮に仮想敵国と見做されている合衆国と日本には衝撃だった。両国はこの類のミサイルは核弾頭の搭載抜きには武器とはならないことを即時に理解した。

一年後、北朝鮮は以降の発射を中止することに合意した。その合意は今日までは守られてきた。しかし1998年と今日では決定的な違いがある。現在、核抑止力を保持していることを誇って隠しもしない北朝鮮は、2003年以降のプルトニウムに相当する6から8の爆弾を入手しており、ヨンビョン原子炉での更なる増産を図っている。北朝鮮の大量破壊兵器を含めた六カ国協議は機能していない。

合衆国は公然と敵意を見せ、核武装している国に合衆国土を核攻撃できる大陸間ミサイルを完成させることを許すべきだろうか。そんな筈はない。ブッシュ政権は不用意にも先制攻撃の原則を大袈裟に宣伝してしまった。これまでどの大統領も独断せず選択肢とだけし続けてきたことだ。同政権は、情報部が北朝鮮よりもずっと小さい大量破壊兵器の危険性を示唆したイラクに、既にこの原則を適用した。(実際のサダム・フセインによる脅威は、現在では知られている通り、侵攻時信じられていたものよりずっと小さかった)しかし合衆国に対する甚大な脅威が膨らむ前に介入するというのは賢明な方針であることは確かだ。

したがって、もし北朝鮮が発射準備に固執するようならば、合衆国は発射される前に北朝鮮のテポドンミサイル攻撃・破壊する意図を即時に明示すべきである。可能なはずだ。例えば高性能爆弾搭載の潜水艦から巡航ミサイルを発射すればよい。爆破はイラクのテロ指導者であるアブ・ムサブ・アル・ザルカウィを殺したのと同じようなものとなるだろう。しかしテポドンによる被害が出れば甚大だ。高エネルギー燃料が詰まった高層でやっかいなミサイルはそれ自体が爆発力を持つ。合衆国の空爆は、おそらくテポドンも誘爆させる。北朝鮮の核ミサイルの萌芽のため慎重に設計された試験施設は破壊され、冷戦時代に回帰しようとする試みを座礁させることができるだろう。ミサイルの砲台周辺以外への北朝鮮の被害は全くないだろう。

合衆国軍はアラスカとカリフォルニアに配備された新ミサイル迎撃機の幾つかを警戒のため配置したことを明らかにした。理論上は、対弾道ミサイルシステムがテポドンを伝爆薬が燃焼する前に空中で打ち落とすのに成功するのかもしれない。しかし北朝鮮の大陸間弾道ミサイルが発射されるのを待って阻止するのではリスクが高すぎる。まず、弾道が搭載される時までに、北朝鮮の技術者達は求めている貴重な戦闘実験データを得てしまっているだろう。

(後略)